瓦の灯ろう「潤和風灯(じゅんわふうとう)」紹介
瓦灯ろうがご覧になれる場所
潤和風灯(寸法)
※一点一点手作りのオリジナル作品ですのでおおよそのサイズとなります。(作品ごとに若干異なります)瓦を組み合わせた外観で、中にLED電球を設置します。
35cm(幅)
26.5cm(奥行)
45cm(高さ)
丸尾 潤氏の紹介と作品に対する思い
「作品は、感覚的に作っている」と笑顔で話す丸尾氏。
その豊かな「感覚」は、いったいどのようにして育まれたのでしょうか。あらためて丸尾氏に話を伺うことにしました。
丸尾氏は現在、上田市の丸尾瓦店4代目。大正元年には先代が、川原柳(かわらやなぎ)・岩門(いわかど)で瓦を製造していましたが、現在は瓦生産ではなく瓦の葺き替え等の施工が中心となっています。
丸尾氏が瓦作品の創作に目覚めたきっかけは、使っていない犬小屋に祖父が焼かれた鬼瓦を乗せてみたこと。瓦自体は一見シンプルですが、組み合わせることでイメージが膨らみ、色々と手を加えていくことで作品の完成度を高めていったといいます。
また、12年ほど前に造形を始めたばかりの頃、数々の瓦造形作品を手掛けていた韮塚作次先生の講習を聞き、感銘を受けたのだそうです。丸尾氏自身も、韮塚先生が会長を務められていた「瓦・造形会」に入会し、発表の場において憧れの韮塚先生からご意見をいただくこともあるといいます。
その後、現在まで瓦造形作品の制作を続けている丸尾氏ですが、「瓦の隙間から明かりが漏れたら綺麗だろうな」と思い、灯ろう制作をはじめたとのこと。過去には長野県庁の県知事室に作品を寄贈し、感謝状を受け取ったこともあるそうです。(ちなみに当時の長野県知事は田中康夫氏でした。)丸尾氏の瓦の灯ろうは、「あればホッとする」と好評です。
「作品を見て何かを感じたり、共感してもらえたら嬉しい」と語る丸尾氏。
味わい深い丸尾氏の瓦作品を、ぜひお楽しみいただければと思います。
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